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思考の記録

20年以上前の仕事です。けれど「どこを見て、なぜそう決めたか」は、いまも変わりません。

実施に至った案も、提案までで終わった案も、考え方の記録としてそのまま公開します。
掲載しているのは、いずれも当時の設計図面そのものです。

駅ビル 外装リニューアル広告の設計図面
2003 — 実施

駅ビルの「変わった」を、歩く速度で伝える

案件
大阪市内の駅ビル/外装リニューアル広告
課題
地階の食品館をリフレッシュオープン。改装したことを、前を通る人に一目で伝える必要がありました。
着眼点
通行者は、看板を「読む」前に人の顔を見ます。文字で知らせるより、驚いている表情を並べるほうが速い。
設計意図
幅2,500mm・高さ900mmのファサードに7連のビジュアルを配置。驚いた表情に関西弁のひと言を添え、歩く速度のまま読み取れる情報量に絞りました。人物と猫を混ぜ、視線が横に流れるリズムをつくっています。
制作物
外装ファサード広告(実施)
商店街 空中ギャラリー提案の手描きスケッチ
2003 — コンペ提案

笑い声を、見えるようにする

案件
大阪市内の商店街/クリスマス装飾コンペ
課題
不況下の商店街に、人が集まるクリスマスの演出をつくること。
着眼点
飾りを増やすのではなく、「音」を目に見えるものへ置き換える。サンタの笑い声が上から降ってくる、という一点に絞りました。
設計意図
「HoHoHo」の箱文字をアーケードに吊り下げ、見上げると笑い声の中を歩くことになる構成。配色はトリコロール。どちら向きに歩いても成立する配置にしています。
結果
提案どまり。ただし「何を伝えるかを一点に絞る」という進め方は、いまの仕事にそのまま続いています。
公共施設 サイン計画の検証図面
2000 — 検証・試作

読みやすさを、感覚で決めない

案件
大阪市の公共施設/館内サイン計画
課題
展示空間のどこに、どの大きさで表示すれば、無理なく読めるか。
着眼点
「見やすい」を印象で判断せず、文字サイズと視認距離の関係を数値で確かめました。
設計意図
立った人の目線(1,600mm)と、子どもの目線(1,200mm)の両方から視野角を引き、そこから設置高さと文字サイズを逆算。図面上で検証してから形を決めています。
制作物
サイン計画・フロア案内パネル(試作)

考え方は変わっていません。変わったのは、確かめる速さです。
いまは同じ検証を、AIを使って早く・広く行いながら進めています。

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